仕事始めも済み、お正月モードもすっかり消えかけているこのごろ。石巻・牡鹿半島のあらゆる場所で、お正月の締めくくりの風景を目にすることが出来ました。そのうちの、いくつかご紹介…
1月7日は七草がゆを食べますが、牡鹿半島の複数の浜で食べられている七草がゆは、海藻入り。住民の方のお話では、漁協から七草がゆ用の海藻が配られていた頃もあるようです。
現在は七草がゆを作る家庭自体少なくなっている中で、海藻入りの七草がゆを作られる家はさらに貴重な存在になっています。「どんなものか食べてみたい」という気持ちを抑えられない私は、無理を言って現在も作られている方のお家にお邪魔して、頂いてきました。
このご家庭の七草がゆの材料は、ヒジキ、ワカメ、フノリ、ゴボウ、人参、白菜、セリ。手作りの餅も入って、海藻も柔らかくとろけていました。海産物が豊富な牡鹿半島ならではの行事食がこんな形でもあるのですね。
また、宮城県各地で行われる「どんと祭」も石巻市内で見受けられました。ただ、仙台等は1月14日にやることが多い中で、石巻は7日に行われるようになったようです。7日には日中からお正月飾りを神社に持ち込む途中の人を見かけることが多く、お正月の終わりを感じました。
Officeの近くにある、住吉神社のどんと祭では、はだか参りも一緒に行われていました。
渡波の伊去波夜和氣命神社。煙を沢山体に当てて、良くなりますように。
鮎川の熊野神社では久しぶりにどんと祭が行われたようです。
14日に行われていた、湯殿山神社でのどんと祭の様子。こちらでは7日に盛大にやった後に、14日にも行っているようです。7日に持って来れなかった人や、昔の14日にどんと祭をやることが馴染んでいる方への配慮とのこと。手厚いですね…。
最近は雪も舞い、道路も凍結するなど寒い日が続きますが、そんな中での炎は格別でした。
(しむら)
【補足情報】
こちらのサイトにも、詳しく石巻のお正月飾りなどについて紹介されています。
石巻情報サイトぼにぴんより