年度末やワカメでお忙しい中、恒例イベントにしていきたいと思っている「○○のこと教えて下さい!」シリーズの第2弾を行いました。今回は、開催エリアでは一番遠い牡鹿半島の先っぽ、鮎川が舞台です。
捕鯨、御番所公園、金華山などなど、鮎川にもいろいろなキーワードがありますが、今回は鮎川エリアで作品を設置予定のアーティスト岩井優さんと、Yottaさんが計画中の作品について紹介しながら、参加者のみなさんに「鮎川のこと教えてください!」とお伺いしていきます。
まずは、キュレーター和多利浩一さんからのアート全体の話と、岩井さん、Yottaさんの紹介をいただきます。アーティストが鮎川を訪れ、作品のプランを練っている近況の報告。アーティストの作品を伝えたいという熱意と、浩一さん自身がアーティストの作品を楽しみにしていることが良く伝わります。
そして、最初は岩井優さんの作品紹介です。岩井さんは国内外で活動していますが、その土地にあるゴミやいらなくなっているもの、汚いとされているものに注目した作品をつくっています。そういったものを集めて、洗ったり、綺麗になった状態にして展示したり…(詳しくはウェブサイトを!)
リボーンアートフェスティバルでは、牡鹿半島内にあるゴミ(捨てられているもの)を集めて綺麗にしていき、それを使ったドームのようなものを作りたいと計画中です。牡鹿半島の道路沿いは結構沢山のゴミが捨てられている状況もありますが、どんなものが集まるのでしょうか?
そして次はYottaのお二人、木崎(左)さん、山脇(右)さん。
浩一さんから、大阪から来ているYottaさんはユーモアのある作品!とひとことありましたが、まさにそんな感じ…。ドハデな焼き芋カー、巨大こけしのふもとで足湯を楽しむ作品、誰もが一度は食べたことのあるポン菓子のマシーンなど、見せて頂いた映像や写真にどれも釘付けになってしまうような作品です。(こちらも詳しくはウェブサイトを!)
鮎川ではYottaさんらしいカラオケの作品や、デコレーショントラックのステージを計画中。デコトラの上には…、鯨?ミラーボール?何がおこるのでしょうか…。
鯨祭りについても話題になりました。歴史や、最近の傾向なども紹介していただきます。話を聞いた方から、「ポン菓子をお米ではなくて、お正月の餅を持ち寄ってやればいいちゃ!」「昔の鯨祭りではくじらの模型を海に浮かべていた」などなど教えてもらいます。
会期まで5か月を切り、視察から体的な制作や準備にうつりはじめているからこそ、地域の方から聞いてみたいこと、今だからわかることが沢山あります。メモ、メモ・・・・。
後半はフリートークのように、お茶をしながらのおしゃべり会。くじら祭りについての話題が盛り上がりました。「花火が鮎川の人にとっては譲れないものだった」「鮎川だけではなく旧牡鹿町全体の祭りの意識」などなど、みなさんそれぞれの想いがあります。
教えて頂いたこの土地の魅力をアーティストがそれぞれヒントを貰い、地域の方、アーティスト、スタッフなどが一緒になって、思い出を話したり、アイディアを出し合う良い、“おちゃっこ”となりました。
作品に限らず、この場所で続けられてきたことをReborn-Art Festivalでも受け取り、なんらかの方法で私たちらしい形にしていけたなと感じた今回。是非これからもこういう機会を重ねていきたいです。
※作品の計画はトーク時の情報です。変更することもあります。
番外編
イベントが終わった後も話題はつきませんでした。鯨の加工品や材料となる歯を持って来て下さった方も。早速、次回の視察のアポをとり、お会いすることになるなど、とても実りのある日となりました。