Reborn-Art =「人が生きる術」
Artとは「人が生きる術」すべてを指すArsということば(ラテン語)がもとになっています。私たちは震災以後はっきりと、自分たちのまわりからほんとうの「人の生きる術」が失われかかっていることを、認識するようになりました。いまもっとも必要なことは、この「人の生きる術」を蘇らせ取り戻すことにあると考えた私たちは、自分たちのめざすものをReborn-Artと名付け、食や住や経済などの「生活の技」、アートや音楽やデザインの「美の技」、地域の伝統と生活の「叡智の技」などとして、さまざまな領域におけるReborn-Artを発見—再発見しようとしています。お祭りの中心地となる牡鹿半島には、人の手の加えられていない自然が多く残されています。そこには津波の傷跡とともに、人の営みと豊かな海と山と森があり、そのまんなかにReborn-Artのお祭りが出現します。ここを訪れる皆さんが、地域の人々やアーティストやスタッフと一緒になってお祭りをつくりだすとき、ほんとうの意味で地域が前に向かって進んでいくためのエネルギーが生まれてくるはずです。