久しぶりのブログ更新となります、石巻事務局の志村です。

年末年始はみなさまどのように過ごされたでしょうか?年末と言えば…、大掃除、年越し蕎麦、紅白歌合戦。お正月には、初日の出、初詣、おせち料理、初売りや寝正月もありますよね。
牡鹿半島には金華山があり、年末年始のご祈祷は多くの方で賑わっていたようです。私は、以前から気になっていた給分浜の十一面観音のご祈祷に伺いました。12/31は澄んだ綺麗な夜空。24時頃になるとポツポツと地域の方々が訪れていました。除夜の鐘が静けさの中に響き、新しい年を静かに迎えることができました。


↑ご祈祷後の様子。例年よりも温かい夜だったようです。15名ほどの集まった人達で「あけましておめでとうございます」のご挨拶と歓談。

その後の深夜1時頃には、鮎川の熊野神社と十八成浜の白山神社にも立寄りました。深夜のため人はいませんでしたが、普段は灯りがともっていない神社が明るく開かれていると、新年の特別な感じで気が引き締まります。

↑熊野神社(鮎川)の境内の中。お祭りで使われていた御神輿もありました。

↑白山神社(十八成)は暗闇にパット灯りがともり、雰囲気大でした。

そして、日の出スポットも石巻や牡鹿半島には沢山あるそうで、例えば鮎川半島の御番所公園では50名ほどが集まっていたそうです。私は、石巻の隣東松島市野蒜海岸で日の出を待ちました。野蒜は出身地でしたが、初日の出を見るのは初めて。見慣れていた野蒜海岸とは又違う風景に、不思議な感じがしました。

そして、翌日2日には、牡鹿半島の数カ所で行われている獅子振りを見せてもらいました。まずは谷川浜。朝7時にお邪魔させていただき、係の方が獅子を神社に運ぶ所から見せて頂きました。写真は、ごちそうになったアワビ入りのお雑煮。とても美味しかったです。

谷川浜では、震災の前は各家を獅子がまわっていたのですが、震災後は八幡神社で舞った後に、仮設住宅の近くの体育館に住民の方があつまっている中で、一斉に獅子舞を見るスタイルになっているそうです。

今でも各家庭を獅子が回る地域もあります。例えば、移動中に見かけることができた、大原浜。新築のお家に招くことができて、家主の方がとても嬉しそうでした。

寄磯浜では1/2,3,4と3日間朝から晩まで各家を訪ね、厄払いをしていきます。ここの獅子は、歯がギザギザしているのが特徴です。これでもかと言うくらい、獅子振りにも沢山噛んでもらい、厄払いもバッチリ。

全ての浜の獅子振りを見ることはできませんでしたが、ずっと続いているオリジナルのお正月の過ごし方があることは、素敵なことだなとしみじみ感じました。

各地で気持ち良く新年を迎えることができた、2017年。今年もどうぞよろしくお願いいたします!