2000年結成した台湾南部・高雄出身の台湾パンクシーンの先駆者、滅火器(Fire EX.)。結成から15年を超え今や台湾を代表するロックバンドとして君臨し続けるバンドである。彼らが多大なる影響を受けたHi-Standard、HUSKING BEEら日本のメロディックパンクのエッセンスをベースに、台湾語を混ぜた詩情ある歌詞と激しいステージングは瞬く間に同年代の若者たちの心を掴み、熱狂的な観衆が集まることで結成当初から一気に話題となる。

2007年にファーストアルバム「Let’s GO!」でデビューを果たし、2009年セカンドアルバム「海上的人」、2013年にはサードアルバム「再會! 青春」とこれまでに3枚のアルバムを発表。台湾各地の音楽フェスを総なめにし、近年Fire EX.の名は海外でも知名度が増し、2009年末アメリカ・ニューヨークにてCMJへ出演、さらに北米最大規模の音楽フェスCMW(Canadian MusicWeek)とSXSW にも参加。その他韓国、中国、シンガポールなどアジア諸国でも積極的に活動してきた。日本では細美武士率いるMOONEYESや10-FEET、locofrankなどと多くのバンドと親交が深く日台で共演を行う他、2012、2016年にはSUMMER SONICへ出演、そして今年最終回を迎えたPUNKSPRINGへの出演も実現。

また、彼らが台湾全土で知らぬ者がいないほどの知名度に押し上げるきっかけとなった2014年の3.18に発生した太陽花學運(ひまわり学生運動)。学生らからの依頼で製作された曲『島嶼天光』は台湾を想う曲として瞬く間に学生のアンセムソングとなった。そしてこの曲は、2015年台湾のグラミー賞と称される「金曲獎(金曲賞)」にて最佳年度歌曲(最優秀歌曲賞)に輝き、インディーズのパンクバンドとしては異例の快挙を成し遂げる。現在では世界でもっとも自由な国のひとつとして、経済的にも文化的にも発展し続けている台湾。しかし、過去には絶え間ない侵略と抗争の歴史背景をもつ。Fire EX.の楽曲は激しい中にも聞く者の感情を揺さぶり、多くの人たちを奮い立たせ、今もなおたくさんの人達の心の慰めとなっている。

https://www.facebook.com/FireEX/